現在の雨天用ホイールはナローリム時代のCampagnolo/Zondaになっています。たまたまホイールが余ったので今回の決定になったのですが、本来は別のホイールを購入しようと思っていました。

 

あくまで安い通勤用ホイール

予め断っておきたいのは高性能な雨天用ホイールがターゲットではありません。雨天の通勤用として劣悪なコンディションでガンガン使用して走行後のメンテナンスもほぼしないという、ともかく頑丈なホイールをターゲットとしてです。

 

本当はディスクブレーキ 仕様が・・・

本当は雨天時の制動性を考えればディスクブレーキ仕様が良いと正直に思うのですが、そもそもディスクブレーキ用のフレームも機材も私は一切持っていません。新たに諸々のパーツを購入するには出費がかさむのでリムブレーキで我慢します。

 

耐久性でアルミホイール

最近は安価の物もありますがカーボンホイールは錆びませんが値段が高価です。そして通勤時は野ざらしになっているので自転車を当てられたりして傷つけられる可能性が高いのでカーボンホイールは危険だろうと判断しました。おそらく雨天で錆びたとしてもアルミリムなら表面だけで済むはずです。耐久性でアルミホイール一択になりました。

 

振れを出したくない

まず検討で一番重視したのが「ホイールで振れを出したくない」ということでした。

振れ取り台を買うのも邪魔でめんどくさいしショップにもっていくのも嫌なのです。私の経験上(数が少ないので当てにならないですが)Jベンドは 絶対に振れが出てきます。逆にストレートプルは何年も使用していますが怖いほど振れが出ません。(たまたま当たりを引いているだけなのかもしれない)耐荷重(体重)オーバー、落車等の外傷トラブルか、下手なのにスポークテンションを自分で弄る無謀なことをしない限りロード上でスポークが折れることはまずないので耐久性とメンテナンスを考えるとスポークはストレートプルが最良でしょう。

 

ハブのタイプ

次に悩んだのがハブでした。

シールドベアリングは防水・防塵性に優れていると言うのだけれどベアリングがダメになった場合には打ち換えなければなりません。そもそもベアリングプーラー等とベアリングを圧入する道具を私は持っていないのでした。シールドベアリングは基本メンテナンスが出来ないので、雨ざらしノーメンテナンスでどれぐらい持つかと言うのが最大の懸念材料となります。それならカップアンドコーン式で数か月に1回グリスアップのメンテナンスした方が良いのではないかという考えに傾いていきました。これなら最悪カップ自体が死なない限りベアリング球が錆びても購入して交換すれば修復できます

 

雨天用ホイール=「アルミリムホイール」+「ストレートプル」+「カップアンドコーン」+「価格が安い」

これまでの検討から上記に該当するホイールを探すことにしましたが、意外とすべてに合致する候補がありませんでした。手が届きそうな値段帯で見つかったのは下記の4ホイールでした。MAVICはすべてシールドベアリングで、その他のメーカーは安価の物はスポークがJベンド。

 

Fulcrum Racing3 C174.Fulcrum / Racing3 C17

 

Fulcrum Racing3 C17

公称重量:1560g リムハイト:F27mm/R30mm スポーク数 F16/R21

お値段:5万8千円台(記載時点)

 Campagnlo/Zondaと同スペックで、違いはスポークの組み方ぐらいと言われていました。ほぼCampagnloとFulcrumの同グレードは同スペックのはずですが、ハブのせいか計量方法が原因なのかすべてのグレードで公称重量が若干軽くなっています。そして以前は値段もほぼ同レベルだったはずなのですが、最近はFulcrumの方が高い傾向になっています。まとめサイトで意味の分からない理由で必ずお勧めのホイールに選ばれています。性能はある程度満足できると思いますが現在の値段では高過ぎてコストパフォーマンスが良いとは言えません。この値段で購入するなら別のホイールが絶対良いでしょう。まして今回の雨天用ホイールには適しているとは言えません。

 

Campagnolo / Zonda C173.Campagnolo / Zonda C17

Campagnolo / Zonda C17 Campagnolo / Zonda C17

公称重量:1596g リムハイト:F27mm/R30mm スポーク数 F16/R21

お値段:4万1千円台(記載時点)

 同じ説明になりますが、Campagnlo/Zondaと同スペックで、違いはスポークの組み方ぐらいと言われていました。この独特のスポークの組み方がインパクトになって目立ちます。がなんでか古いモデルよりシールのグラフィックがモノトーンになり逆に貧相になったように思えます。やはりまとめサイトで意味の分からない理由で必ずお勧めのホイールに選ばれています。実際にはナローリムからC17になって以降はリムが厚くなった分重量が重くなり「やや重いホイール」の部類になりました。依然性能と値段のバランスを考えれば長く使用できるお勧めホイールではあるんですが、この重量だったら値段が2万円台で重量差も少ないVENTO(RACING5と同スペック)の方がお勧め出来るんじゃない?と思ったんですが廃番になってますね。(性能差がほとんどないから差別化できなくなったんだよね)よくわかっていらっしゃる・・・練習用なら購入するでしょうが今回の雨天用ホイールには、まだ値段が高いので適しているとは言えません。

 

shimano WH-RS300F1&2.Shimano/WH-RS300 Front/ Rear & Shimano RS-WH330 Front/Rear

shimano WH-RS330F shimano WH-RS330R

[WH-RS300]

公称重量:770/1057g リムハイト:F24mm/R24mm スポーク数 F16/R20

お値段:2万1千円台(記載時点)

[WH-RS330]]

公称重量:875/1176g リムハイト:F30mm/R30mm スポーク数 F16/R21

お値段:2万4千円台(記載時点)

Racing3、Zondaは値段が高いし、そもそも用途的に新規で購入するのはどうなんだろう。かといって、中古商品は状態の割に馬鹿みたいに高いので買う気になりません。

Shimanoホイールを1本も使用したことがないので正直比較対象がないのですが、WH-RS300、WH-RS330は異様に重いという欠点はありますが、すべてのニーズを満たしています。もともとリストに入っていたRS21が廃番になってしまった為、後継機らしきRS300とRS330になりました。おそらくShimanoお得意のとても地味な外見は雨で汚れても目立たないに違いないですし(たぶん褒めていない)、スポークもハブ形状もこの値段で実装してくれることはとても素晴らしいです。どうしてShimanoはDura-Aceと廉価路線のみ頑張ってミドルクラスにやる気を出さないのでしょうか?それはともかく欠点の24mmで1837g、30mmで2051gという俗に言う鉄下駄感が半端ない代物です。このホイールで山を登るわけではないので長距離や急斜面を登坂することはありませんし、加速を犠牲にして慣性に振るだけなので正直重量などどうでも良いのでこれに確定しました。

どちらでも良いのですが、ほとんど値段が同じでどちらも重いならリムハイトが高い方が(大した差でもないですが)興味がありました。ですがRS330は人気がないんですかね?ほぼ販売している店がなくRS300より高い。中途半端なセミディープリムのアルミホイール(そもそも30mmじゃ入らない?)ならリムハイトがより高く100g程度軽量なSciroccoかRacing4を普通は買いますね。

最後に使い捨て練習用でしたら、むしろ下位のWH-RS100の方がコスト的に良い(違いはスポーク形状がストレートプルじゃないだけ)ですし性能差もほぼありません

 

ではなぜナローリム時代のCampagnolo/Zondaになってしまったかというと

新品のCampagnolo/EurusがCRCで4万2千円で購入できたからでした。確かにEurusはメーカー最後のナローリムでメーカー廃番になったばかりだったとはいえ円高全盛期の最安でも6万円ぐらいだったはず、それが1グレード格下のZondaより安い(購入時4万7千円ぐらいでした)なんて絶対に買うしかないでしょう。その後値段が戻って6万円台になっていたから、多分値段をZondaと間違えたようにも思うのですが到着してラッキーでした。そんなわけでZondaが余りまして、ちょっと勿体ない気もしたのですが雨用ホイールとしてリムの寿命まで頑張っていただきます。